最終話 飛翔〜初めての風俗〜
これはとある男の人生の1ページを残すものである。
こんばんは。完全感覚モラトリア無です。
僕がこの名でTwitterを始めたのは2016年の3月、大学受験に全落ちした時。あれから約2年、僕は無事大学に入学し順風満帆なキャンパスライフ(?)を送っています。
さて、唐突ですが皆さん
セックス、してますか?
ヒトの三大欲求『睡眠欲』『食欲』そして『性欲』。暇を持て余し惰眠を貪るクソ大学生、やっと家から出たと思えば「ニンニクマシマシヤサイアブラカラメ」(二郎系ラーメン写真添付)と王侯貴族が如く優雅な笑みを浮かべながらツイートをするのみ。クソオタク大学生僕にとって『睡眠欲』『食欲』は身に余るほど満たされていました。
しかし『性欲』。20を過ぎた一般大学生は自慰だけでは満足できないようです。大学の講義90分の内80分はTinderでセフレを物色。かく言う僕は中高男子校で周りの友のほとんどがヤラハタ。焦りも感じず来る日も来る日もベッドで息子を握りDMM、Xvideos、Pornhubで射精。もちろんセックスしたくないわけではありません。めっちゃしたいんです。でもセックスしたいという欲求が、セックス相手を探す手間、風俗に行く金という障害に勝ることは無かったのです。
そんな僕にもある日、セックスをする日がやってきます。
大学の先輩Aから突然のLINE。「二次会からでも飲みこない?」行ってみるとAと二人で宅飲みとのこと。経験のない僕でも分かります。「今から僕はセックスをするのだ」と。A宅でシャワーを浴びている時、心の奥底に溜まりに溜まっていた”セックス”というものへの漠然とした憧れが溢れ出し、僕は興奮の最高潮に達していました。その興奮のあまりピンといきり立った息子を見つめながらAに聞こえないようにそっとこう呟きました。
「フルスロットル!!!」
しかし、現実は残酷でした。シャワールームではフルスロットルだった僕の息子はAの膣内でエンスト。中折れしたのです。
え?まんこってあんなもんなん?
”セックス”への期待が20年という年月の間膨らみ、僕の心の中でいわば太陽としてあたりを照らし続け性へのエネルギーとなっていました。ところが中折れを経験した途端、僕の心は太陽が消えて無くなった寒さと闇に覆い包まれてしまったのです。
この一連の出来事を同じ大学の医学部生に相談すると「お前は生物として劣っている。」冷たく言い放たれました。
あれから約半年、僕が失ったのは”セックス”への期待と憧れだけではありません。自分への”自信”でした。そして決意したのです。プロ(風俗嬢)相手にセックスをして無事射精をし、失った自信を取り戻そうと。
おまたせしました。
あらすじは以上です。以下、今日僕が経験した初めての風俗のレポとなります。
場所は大阪市西成区の遊郭””飛田新地””。パネルや加工済みの写真を見て嬢を選ぶ他の風俗とは違い、飛田新地では50軒ほどの小さな料亭(名目)が建ち並んでおり、その一軒一軒の座敷で嬢が手招きをして客を待っています。客は気に入った嬢の料亭へ入り二階へ上がって嬢と恋に落ち(名目)、セックスするという流れです。
飛田の嬢はレベルが高く「こんな可愛い娘が風俗やってるなんて世の中怖い」と思ってしまうほど。町はまさに絶景。僕は実家が大阪ということもあり、まるで江戸の吉原のような異様な雰囲気、すなわち『セックスを目的とする町』の雰囲気に何度も引き寄せられ、嬢を物色しながら鼻の下とちんこを伸ばしてよく散歩してました。
しかし、今日は飛田に観光をしに来たのではないのです。セックスをしに来たのです。
今日の僕は気合いが違います。準備には余念がありません。 まずは以前買った精力剤を投入です。(二回もセックスしないのに飲みました。)
同じサークルのツレ(童貞)(今日が誕生日)(今日でヤラハタ)(人生大丈夫?)と共にまずは今日の嬢を物色。一周してだいたいの目星はつきました。堀北真希似、長澤まさみ似の嬢二人です。(以下真希、まさみと呼称)
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』(ヒロイン堀北真希)『プロポーズ大作戦』(ヒロイン長澤まさみ)を見ていた小学生の頃、まさか自分がこの両者のどっちとセックスをするか迷うとは思いませんでした。
「迷ったらチンポに聞け。」よくばあちゃんが言ってました。
「父上、我欲射精真希」
「承。」息子の願望を叶えてあげたいのが父親。早歩きで真希の下へ向かいます。
ところが……
真希はすでにいませんでした。そう、「少しでも気に入った嬢がいたなら即決せよ。」これが飛田での鉄則です。真希はすでに寝取られていました。たぶん山本耕史でしょう。◯ねよ。
予定変更。まさみも寝取られたらもう息子はイケません。ウサインボルトを凌駕する速さでまさみの下へ向かいます。
いました。まさみは笑顔で僕を見て手を振っています。靴を脱いで二階に上がり部屋に入ります。
そこはまさにセックスをする場でした。薄暗く畳の上に布団があるのみ。
まさみにお金を払うと、
「全裸になって待っててね♡」
まさみが部屋から出て行きます。いよいよです。いよいよ僕のリベンジセックスが始まるのです。しかしここで僕の不安が的中します。
「勃たねえ。」
例の件ですっかり自信がなくなり自分が果たして射精できるのかずっと不安でした。まず「俺大丈夫かなぁ。」と考えてしまっているだけで駄目なのです。今は冷静になってしまっては駄目なのです。メタの視線で自分を見つめるのは興奮できていない証拠です。
「棒よ伸びろ〜〜〜」
僕の心で孫悟空が叫びます。しかし如意棒は伸びません。そんな中まさみが戻ってきました。
「布団に寝転がって♡」
平常チンポのまま布団に寝転がります。
「ほ〜ら。シコシコ」
お。さすがにスイッチが入りました。息子はむくむく成長します。すると間髪入れずにまさみがコンドームを咥えてフェラに入ります。
「フルスロットル!!!」
「正常位おなしゃす。」まさみに言ってセックスが始まります。すると部屋に流れていた曲が変わりました。なんとポプテピピックのOPです。
僕は曲のビートに合わせて腰を振りました。今後ポプテピピックを見る時はこのリズムで腰を振っていたのだなと僕のことを思い返していただきたい。
曲が終わりました。頑張って腰を振ったつもりなんですが射精へのボルテージはまだあがりません。このままではまずい。二の舞となってしまう。「バックおなしゃす。」体勢を変えてみました。
パンパン。…パンパン。まずい。前と同じだ。時間も限られているので僕は一旦バックをやめてまさみに「もっかいフェラおなしゃす。」と願い出ると「大丈夫?緊張しないでね?」と僕をねぎらってくれました。心が痛い。
フェラされながら僕は作戦を練りました。『射精の直前までフェラしてもらって挿入や!』
「父上、我将射精まさみ」
「承。」射精のタイミングです。まさみに「最後に正常位おなしゃす。」と言います。確かに言ったのです。しかし、まさみはすぐにフェラをやめませんでした。
射精のタイミングは紙一重であることは皆さんお分かりだと思います。射精の直前で止めようとしたのにも関わらず余分にシゴいてしまうと射精へのジェットコースターは止まらないのです。
「あっ、やばい。」そう言うとまさみはあわてて股を開きます。
察しの良い皆さんならお分かりでしょう。
時すでに遅し。いや、早すぎたのです。
僕「あ」まさみ「あ」
息子「出ちゃった☆」
ベルが鳴り終了。
僕「僕って早漏なのか遅漏なのか。」
まさみ「そんなことどうでもいいじゃん!今日はありがとねニコッ」
そう。どうだっていいのです。気持ちよかった。それで良いのです。
余韻に浸りながらこのブログを書いてて思いました。
素晴らしきかな。人生。
お粗末様でした。
〜完〜
【付記】
飛田ではコトをすませるとペロペロキャンディがもらえます。でもサービスでしょうか。今日はこれも貰えました。
BOSS。皮肉なことに無念にも射精してしまった時の僕の顔にそっくりです。これから缶コーヒーはBOSS買おっと。